● マルチブラケット装置
主に永久歯が揃ってから、すべての歯に小さな器具（ブラケット）を付け、ワイヤーを通すことにより歯を移動する装置です。確実に歯を移動できることが利点ですが、歯磨きを怠ると虫歯や歯肉炎になりやすい装置です。



● リンガルアーチ
奥歯にわっか（バンドといいます）をはめ、歯の裏側のワイヤーにより繋いだ装置です。細い針金を付けることにより部分的な前歯の移動に用いることが多く、歯を動かした後止めておくことにも用います。



● ホールディングアーチ
矯正歯科治療のために永久歯を抜いたあと、奥の歯が前によってくるのを防ぐために上の顎に用います。リンガルアーチと同じくバンドを用いますが、口蓋の真ん中にプラスチックのボタンのようなものがあり、これにより奥歯の移動を防ぎます。



● パラタルバー
左右の奥歯に付けたバンドをワイヤーで結んでいます。奥歯の位置を保つほか、左右の奥歯の幅をコントロールするときに用います。



● コフィン型拡大装置
やはりバンドを用いた装置です。歯列の幅を広くしたいときに用います。



● タングガード
舌が前に出てくることを防ぐ装置です。リンガルアーチに柵を付けています。



● 機能的矯正装置（バイオネータ）
上下顎の成長をコントロールする装置です。取り外し可能で夜間使用します。



● ヘッドギアー
上顎の成長を抑えたい場合や、上顎の歯を抜いた後、奥歯が前によることを防ぐために用います。パラタルバーに取り外し可能なフェイスボーを装着し、頭や首からフェイスボーを引っ張るようになっています。



● フェイスマスク
上顎を前に引っ張る装置です。取り外し可能で、夜間使用します。



● 保定装置
マルチブラケット装置による治療後、歯並びを保つために使います。症装置は取り外し可能で、当院では夜間使用を原則としています。固定式のワイヤーは前歯の裏側に接着しますので、取り外し出来ません。



● 歯科矯正用アンカースクリュー
顎の骨に植える木ねじのようなスクリューです。歯を動かすときに支えとして用います。



＊注釈のない写真は、(株)ASOインターナショナル様より提供していただいております。